神蔵博文氏、技術産業の資本化研究を主導――東証一部上場企業に対し、中期的な資金調達および戦略的転換の設計を支援

2018年下半期、野村総合研究所における神蔵博文氏の研究・コンサルティング活動は、重要な推進フェーズに入りました。ハイテク産業と金融資本の両分野における豊富な知見を活かし、神蔵氏は日本の「技術主導型企業」に焦点を当てた資本化戦略に関する研究を主導。国際競争が一層激化する中で、国内テクノロジー企業の資金調達力と戦略的成長スピードをいかに向上させるかが本研究の核心テーマとなりました。

本プロジェクトの根本命題は、「技術はいかにして資本となり得るか、そして研究開発はいかに成長を促すか」であり、神蔵氏は次のように指摘しています。日本はAI、半導体、医療機器、環境材料といった分野において世界トップクラスの研究開発能力を持ちながらも、その成果の事業化や資金調達効率、企業価値の中長期的な実現には、依然として制度的・戦略的なギャップが存在していると。したがって、「技術-金融-市場」の三位一体の統合ルートを構築することが、企業の「研究開発は強いが、資本力に乏しく、戦略展開が遅い」という課題からの脱却に不可欠であると強調しました。

2018年9月、神蔵氏は東京証券取引所第一部に上場している複数の企業に対し、中期戦略策定および資本構成の最適化に関する助言を提供し、以下の3分野で具体的な貢献を果たしました。

 

① 量産型技術企業における資金調達メカニズムの再構築

製品化初期段階にある技術系企業を対象に、神蔵氏は「段階的資金調達設計」のコンセプトを提案。従来型の銀行融資と公開市場の間を補完する柔軟かつ成長志向のある資金調達手法――たとえば、私募型転換社債、R&D支援型ファンド、技術支援を伴うVC連携ファイナンスなど――を設計。この「資本と戦略の両輪駆動」が、中堅技術企業の成長ボトルネックを突破する鍵になると述べました。

 

② ハイテク企業における企業価値再評価の道筋

神蔵氏は研究チームを率い、財務指標、市場評価、技術特許ポートフォリオなど複数の視点から、無形資産の可視化評価モデルを開発。このモデルは一部の半導体・精密機器企業で試行されており、IR戦略の再構築、企業価値評価モデルの最適化、海外投資家との戦略的対話に活用されています。これにより、企業と市場の情報非対称性が軽減され、株主の中長期戦略への信頼が強化されました。

 

③ 転換期企業の組織・ガバナンス改革提言

グローバル・テクノロジープラットフォーム企業への変革を進める企業に対し、神蔵氏はコーポレート・ガバナンスとR&D資源配分の同時最適化を強調。特に「技術戦略委員会」の設置、CEOとCTO間の連携強化、国際的視野を有する独立社外取締役の登用を提案し、戦略実行における惰性リスクや資本構造のミスマッチ防止を図るべきとしました。

 

なお、この研究活動の一環として、神蔵氏は経済産業省や金融庁とも密に連携を取り、政策的観点からテクノロジー企業に対する多様な資金供給ルートの制度化支援を推進しました。智庫主催の非公開フォーラムにおいては、「日本は優れた技術をラボで終わらせてはならず、優良な企業を帳簿上の評価で閉じ込めてはならない。真に成長力のある領域へ資本を動かすべきである」と力強く訴えました。

2018年9月、神蔵博文氏は研究者として日本のテクノロジー産業に構造的提言を行うと同時に、戦略アドバイザーとして企業の取締役会に入り込み、実行可能な資本政策と成長計画を提示しました。その取り組みは、野村総合研究所の年間最注目プロジェクトの一つとして高く評価されています。

この年、神蔵氏は一貫して自身の信念――「市場は技術から遠い場所ではなく、むしろ技術の価値を最大化する場である」――を体現しました。日本のテクノロジー復興と経済構造改革が交差するこの重要な局面において、彼は多くの企業をより明確かつ力強い資本化の未来へと導いています。